404と410の違い

404(Not Found)と410(Gone)がSEOでどう違うか、Googleがそれぞれをどの程度の速さでインデックスから外すか、完全に削除したコンテンツに410を使う場面、そしてこの区別が今も重要かを解説します。

初回公開:2026年6月27日 · 最終更新:2026年8月22日 · Advanced
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404(Not Found)と410(Gone)はどちらも時間とともにページをGoogleのインデックスから外し、Googleの公式文書では『treated the same』とまとめられています。実質的な違いは意図と小さな差です。410はページが永久に消えたことを示し、独立データ(Reboot Online)ではGoogleが404を410より約49,6 %多く再クロールしました。John Muellerは処理上の違いが『so minimal』で、SEO上どちらを優先する理由を思いつけないと述べています。コンテンツが確実に永久削除され、実装も簡単なら410、復活する可能性があるか410の設定が面倒なら404を使います。URLに被リンクやランキング履歴があるなら、どちらでもなく301リダイレクトを使ってください。

TL;DR — 404と410はどちらも、削除されたページを最終的にインデックスから外す4xxコードです。Googleの文書は明確に、“All 4xx errors, except 429, are treated the same.” (翻訳)「429を除くすべての4xxエラーは同じように扱われる」と分類しています。違いは意図(410=永久)と、測定された小さな差です。Reboot Onlineの管理実験では、404は410より約49,6 %多く再クロールされ、Muellerの「410は時に少し速く外れる」という説明とも整合します。一方でMuellerは、処理上の違いが「so minimal」 (翻訳)「非常に小さい」ため、SEO上どちらを選ぶべきか理由を思いつけないとも述べています。「404は24時間の猶予、410は即時」という説明は2014年のMatt Cuttsの発言で、現在の指針ではありません。URLにリンクやランキング履歴があるなら、どちらでもなく301リダイレクトを使います。

404(Not Found)とは何か

404は、そのURLにあるリソースをサーバーが見つけられなかったことを示します。重要なのは、なぜ見つからないのか、また一時的なのかを示さない点です。ページは復活するかもしれず、リダイレクトなしに移動したのかもしれず、永久に消えたのかもしれません。Googleの扱いは次のとおりです。“the indexing pipeline removes the URL from the index if it was previously indexed. Newly encountered 404 pages aren’t processed. The crawling frequency gradually decreases.” (翻訳)「以前インデックスされていたURLはインデックス処理のパイプラインから削除され、新しく見つかった404ページは処理されず、クロール頻度は徐々に下がる」。 Evidence for this claim RFC 9110 uses 404 when a resource is not found or the server will not disclose whether it exists, and 410 when its unavailability is likely permanent. Scope: HTTP semantics; 404 can represent temporary or permanent absence when the server does not know. Confidence: high · Verified: IETF: RFC 9110 §§15.5.5, 15.5.11

現在のHTTPセマンティクス仕様であるRFC 9110も、404は欠如が一時的か永久かを明らかにしないコードだと説明しています。分からない場合、またはあえて断定しない場合に使うコードです。

実務では、404は削除されたURLや入力を間違えたURLに対してCMSが返すデフォルトであり、Search Consoleの**Not found (404)**レポートで最も頻繁に見るコードです。

410(Gone)とは何か

410は、リソースが意図的かつ永久に削除され、戻ってこないことを明示する、より具体的な4xxコードです。終了した商品、終了したキャンペーン、削除したスパム、GDPRや法的要請による削除など、削除すると決めたコンテンツに対する正直なシグナルです。

RFC 9110は410をlikely (翻訳)「おそらく」永久と位置付けており、破ることのできない約束とはしていません。どれだけ長く410を返すか、すべての永久削除を410として明示するかは、仕様上も実装者に委ねられています。また、どちらのコードもSEOを保証するものではありません。意味として正しいコードを返すだけで、ランキング、トラフィック、URLがインデックスから外れる速さが変わるわけではありません。これはシグナルであって、操作レバーではありません。

仕組み上、Googleは410を404と同じインデックス処理パイプラインで扱います。ページはインデックスから外れ、時間とともにクロールが減ります。ただし伝えている意味はより強く、「このページを探しに戻らないでください」となります。

Googleは404と410について何を述べているか

公式文書:「同じように扱われる」

最も重要な事実であり、多くの記事が埋もれさせている点は、Googleの*“HTTP and network errors”* (翻訳)「HTTPとネットワークのエラー」文書が400、401、403、404、410、411を1つの説明の下にまとめていることです。原文は次のとおりです。

“All 4xx errors, except 429, are treated the same: Google crawlers inform the next processing system that the content doesn’t exist. In the case of Google Search, the indexing pipeline removes the URL from the index if it was previously indexed. Newly encountered 404 pages aren’t processed. The crawling frequency gradually decreases.” (翻訳)「429を除くすべての4xxエラーは同じように扱われます。Googleのクローラーは次の処理システムにコンテンツが存在しないことを伝えます。Google検索では、以前インデックスされていたURLはインデックスから削除され、新しく見つかった404ページは処理されません。クロール頻度は徐々に下がります。」

Evidence for this claim Google treats 404 and 410 the same for Search and removes a previously indexed URL over time when it returns a 4xx response. Scope: Google Search handling; the documentation does not promise that 410 is removed faster. Confidence: high · Verified: Google: HTTP status codes and Search

したがって、現在の公式ガイダンスのレベルでは404と410は同等として文書化されています。これが見出しとなる結論です。以下の細部はそれを覆すものではなく、条件を明確にします。 Evidence for this claim Google treats 404 and 410 the same for Search and removes a previously indexed URL over time when it returns a 4xx response. Scope: Google Search handling; the documentation does not promise that 410 is removed faster. Confidence: high · Verified: Google: HTTP status codes and Search

1点だけ注意が必要です。「クローラーが次の処理システムにコンテンツの不存在を伝える」という削除処理は、429以外のすべての4xxコードを対象にまとめられています。一方、新しく検出されたページを処理せず、クロール頻度が徐々に下がるという具体的な一文は、現在のGoogle文書では404ページについて書かれています。410について同じ一文が別に書かれているわけではありません。「同じように扱われる」は方向性として正しいと考え、1行単位の保証とは扱わないでください。現在の文書は404と410の処理速度についてもSLAを公開していません。

Muellerの説明(2018年から2024年)

John Muellerはこの質問を何度も受けており、答えは一貫しながら、時間とともにより率直になっています。ただし、以下はSEJやSELが伝えた発言であり、この検証では一次録画を再取得していません(下の出典レイヤー表を参照してください)。Webmaster Centralのハングアウトでは、違いはあるものの小さいとして、次のように説明しました。“a 410 will sometimes fall out a little bit faster than a 404. But usually, we’re talking on the order of a couple days or so… in the mid term / long term, a 404 is the same as a 410 for us.” (翻訳)「410は404より少し速く外れることがあります。しかし通常は数日程度の話で、中長期的には404は私たちにとって410と同じです」。さらに、“If you’re just removing content naturally, then that’s perfectly fine to use either one.” (翻訳)「自然にコンテンツを削除するだけなら、どちらを使ってもまったく問題ありません」と述べています。

2024年にはRedditでさらに直接的に、“The difference in processing of 404 vs 410 is so minimal that I can’t think of any time I’d prefer one over the other for SEO purposes.” (翻訳)「404と410の処理上の違いは非常に小さく、SEO目的で一方を他方より選びたい場面を思いつけません」と述べました。

これらを合わせると、正直な全体像が見えてきます。410の処理はわずかに速いことがあり、同時に、その差はGoogleの担当者自身が実務上のSEO判断には影響しないと言うほど小さいのです。2つは同時に成り立ちます。

Matt Cuttsの2014年「24時間」発言と、なぜ古いのか

「404には24時間の猶予があり、410は即時」と読んだことがあるなら、それはMatt Cuttsが2014年に説明した内容です。Googleは404について、クロールシステムで*“protect that page for 24 hours in the crawling system”* (翻訳)「クロールシステムでそのページを24時間保護する」とし、410はウェブマスターが事情を把握したうえで返しているとみなす、という説明でした。この枠組みが「410は即時」という誤解の出所です。しかし現在は古い説明です。Googleは固定的な24時間ルールを現在の文書で示しておらず、Muellerの後年の*“couple of days, not instant”* (翻訳)「数日程度で、即時ではない」という発言と、公式文書の「同じように扱われる」という分類がこの説明に取って代わっています。24時間ルールを現在の指針として引用しないでください。

出典レイヤーの一覧

上記の証拠がすべて同じ重みを持つわけではありません。強さを次のように整理できます。

レイヤー内容状態
現行の公式文書(Google Search Central)429以外の4xxコードを削除処理についてまとめている。“newly encountered pages aren’t processed, crawl frequency decreases” (翻訳)「新しく見つかったページは処理されず、クロール頻度が下がる」という一文は404について書かれている検証済み、現行
過去の公式情報(2011年のブログ、2014年のCutts動画)2011年には410を404と同じように扱うと説明し、2014年の動画では404の24時間の「保護」と410のほぼ即時の処理を説明した後続情報に置き換えられた — 現行指針として引用しない
実務家の解説(SEJ/SEL経由のMueller発言)410は*“a little bit faster… a couple days”* (翻訳)「少し速く、数日程度」で外れるが、差は「非常に小さく」一方を選ぶ価値がない二次媒体による報告、この検証で一次録画を独自再確認していない
観測研究(Reboot Online)119ページを対象に、404のテストURLは410より約49,6 %多く再クロールされた研究者自身の報告、インデックス削除時点ではなくクロール頻度を測定

重み付けはこうです。RFCの意味とGoogle公式の分類が中核となる証拠であり、Rebootの差分と伝聞のMueller発言は補強材料です。この検証で独立監査したものではありません。

Bingは何と述べているか

Bingは、404または410を返すこと、ページを削除すること、noindexを追加することを、URLをインデックスから外すための有効な方法として挙げ、検出を速めるためにIndexNowで変更を送信するよう勧めています。Googleの解説のように、Bingが404と410の削除速度を公に区別しているわけではありません。どちらも有効な削除シグナルであり、速度を左右する実際のレバーは、自然な再クロールを待つのではなくプッシュ通知するIndexNowです。これはJavaScriptで描画されるBingのヘルプページに関する二次報告に基づくため、この検証ではMicrosoftの現行一次文書に照らして独自再確認していません。詳細は方向性として扱い、逐語的に確認済みとは扱わないでください。それでも覚えておくべきパターンは明確です。削除速度には、どの4xxを返すかより、検索エンジンへどう通知するかのほうが重要です。

本当に速度差はあるのか:データが示すこと

あります。ただし小さく、測定された差です。最も有力な独立データは、Reboot Onlineの管理実験です。119個のテストURLを用意し、半分は404、半分は410を返すように設定しました。内部リンクをそろえ、外部リンクを除外し、3か月以上にわたってGSC APIとサーバーログでクロールの挙動を1時間ごとに確認しています(データは35万行以上)。この研究者自身が報告した主要結果は、今回の検証で独立再監査したものではありません(上の出典レイヤー表を参照してください)。

“404’s are, on average, crawled 49.6% more often than 410’s.” (翻訳)「404は平均すると410より49,6 %多くクロールされます。」

研究者は、95%信頼水準で統計的有意性を確認したt検定を報告し、“if you want Google to recrawl a removed URL as infrequently as possible, you should go with a 410 response code over a 404 one.” (翻訳)「削除したURLをGoogleにできるだけ少なく再クロールさせたいなら、404より410を選ぶべきです」と結論付けています。

データが示すこと: 410は404より再クロールされにくいという点です。これはMuellerの「410は時に少し速く外れる」という説明ともきれいに一致します。404は後で200(または410)に戻る可能性があるため、Googleは再確認を続けるように見えます。一方、410は最終状態として受け取られます。

データが示さないこと: インデックスから外れる速さを完全には答えていません。GSC APIを使う方法はクロール頻度を追跡できますが、URLがインデックスを離れた正確な時点を確実に確認できるわけではありません。また、研究は数年前のものです。したがって、劇的に速いインデックス削除の証明ではなく、クロール頻度に中程度の差があることを示す堅実な証拠として扱ってください。これはAhrefs記事における私の見方とも一致します。404と410は似た扱いで、どちらもページをインデックスから外し、410のほうがやや速いものの、実務上はほぼ同じです。ただしこれは実務家としての解釈であって、公式の処理速度SLAではありません。現行のGoogle文書も、404と410の速度SLAをどちら向けにも公開していません。

410と404の使い分け:判断フレームワーク

すべての出典はおおむね同じルールに収束します。ここでは実務向けに明確化します。

410を使う場合: コンテンツが永久に消え、実装も簡単だと確信できるときです。大量削除、再入荷しない終了商品、削除したスパムやハッキングページ、法的要請やGDPRによる削除などが該当します。永久性を明確に示し、クロール効率の小さな利点も得たい場合です。

404を使う場合: ページが復活する可能性が少しでもあるとき、CMSやサーバーで410を返すのが面倒なとき、または実装コストに見合わないときです。410のSEO上の利得は小さいので、プラットフォームと争う価値はありません。通常の404は、削除されたページに対するGoogle公認の十分な答えです。

どちらも使わず301リダイレクトを使う場合: URLに被リンクや過去のランキング権威があるときです。「404と410のどちらか」という問いは、実際には「そもそも4xxなのか、それともリダイレクトなのか」という問いであることが少なくありません。ページに価値があったなら、価値を意図的に捨てず、関連する公開ページへ301で送ってください。(多くの場合、各URLを関連ページへ301リダイレクトすれば十分です。)

このフレームワークは証拠の階層で重み付けしてください。RFCの意味とGoogleの公式分類が最も重く、Reboot Onlineのクロール頻度差と伝聞のMueller発言は、単独で決定するのではなく、判断を補う材料です。

よくある誤解

  • 「410ならページは即時に削除される」 — いいえ。Googleはまず410を確認するためにURLをクロールしなければならず、即時ではありません。Muellerの説明では、410が外れるのは「数日程度」です。
  • 「404には必ず24時間の猶予があり、410にはない」 — 2014年のCuttsの説明です。現行文書や後年のMueller発言は、固定的な24時間ルールを説明していません。どちらも即時ではなく、似た時間幅で外れます。
  • 「SEOでは常に410が404より良い」 — Muellerは、違いが「非常に小さく、SEO目的で一方を優先する場面を思いつけない」と述べています。約49,6 %の再クロール頻度差は実在しますが小さく、追加の実装に見合わないことがほとんどです。
  • 「404はランキングを下げる」 — いいえ。404はWebの通常かつ想定内の状態で、ペナルティにはなりません。コストはユーザー体験と、大規模な場合のクロールの無駄であり、ランキング低下ではありません。
  • 「安全のため、削除したページはすべて410にすべき」 — 被リンクやランキング履歴があるなら違います。関連する公開ページへの301は、404や410で捨てるはずだった価値を引き継ぎます。

関連する区別

隣接する2つの概念を区別してください。ソフト404は、ページが200 OKを返しているのにGoogleからは空または存在しないように見える状態です(成功コードで「見つかりません」というメッセージを返すなど)。これは意図した4xxではなく、修正すべき不具合です。また、Search Consoleの通常の**Not found (404)**レポートは、こうした判断の多くが実際に現れる場所です。どちらもこのクラスターの別記事で扱っています。

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