301リダイレクト(恒久的リダイレクト)

301恒久リダイレクトとは何か、PageRankを失わない理由、保持期間、Apache・nginx・WordPress・Cloudflareでの実装、静かにシグナルを失わせる「偽301」の失敗を解説します。

初回公開:2026年7月2日 · 最終更新:2026年8月22日 · Advanced
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301リダイレクトは恒久的な移転を示すHTTPステータスコード(301 Moved Permanently)です。古いURLから新しいURLへユーザーとボットを送り、ランキングシグナルを移転先に集約します。Googleは恒久的リダイレクトでPageRankが失われないと明言しているため、昔の「1ホップごとに10~15%減る」という俗説や、リンク評価の具体的な割合は引用しないでください。サーバー側の本物の301を使い、関連するURLへ1対1で転送し(すべてをホームページへ送るとソフト404になる危険があります)、チェーンは約5ホップ未満に保ち、シグナル移転のため通常は少なくとも1年間維持します。サーバーでは即時ですが、インデックス統合には数週間からおよそ1年かかります。

TL;DR — 301(HTTP「301 Moved Permanently」 (翻訳)「恒久的に移動」)はURLを恒久的に移すサーバー側レスポンスで、移転先へランキングを集約する最も強いシグナルの1つです。Googleは恒久的リダイレクトでPageRankが失われないと明言しています。「1ホップごとに約15%減る」という説は誤りで、渡される評価の割合を公表していない以上、数字を作ってはいけません。Apache、nginx、アプリ、Cloudflareなどのサーバーまたはエッジで実装し、JavaScriptや遅延meta refreshには頼りません。旧URLは関連する1対1のページへ送り、ホームページへの一括転送(ソフト404の危険)は避けます。チェーンは短く保ち、Googleの上限10ホップよりも、できれば約5ホップ未満にします。サーバーでは即時ですが、インデックスとシグナルの統合には数週間から通常少なくとも1年かかります。

301の実体

A 301 doesn't just forward visitors — it consolidates a page's signals onto its new home. 出典: /technical-seo/http-status-codes/redirects/301-redirect/

© Patrick Stox LLC · CC BY 4.0 ·

301はHTTPステータスコードで、ページ本体より前のレスポンスヘッダーとしてサーバー(またはCDNのエッジ)が返します。重要なのは、本物の301がリクエストへの応答というプロトコル層で発生することです。プラグイン機能、<meta>タグ、JavaScriptスニペットではありません。これらはサーバーで設定できない場合の代替で、挙動が異なります。

Googleは定義を簡潔に示しています。「301と308のステータスコードは、ページが新しい場所へ恒久的に移動したことを意味する」。308はリクエストメソッドも保持する新しい恒久リダイレクトコードです。SEOではGoogleは301と308を同じように扱い、「可能なら301や308などのHTTP恒久的リダイレクトを使う」と案内しています。

Evidence for this claim RFC 9110 defines 301 Moved Permanently as meaning the target resource has a new permanent URI and future references ought to use one of the enclosed URIs. Scope: HTTP semantics for 301 responses; user agents may change POST to GET for historical reasons. Confidence: high · Verified: IETF: RFC 9110 §15.4.2 — 301 Moved Permanently

実装前に知っておきたいプロトコル上の注意があります。301レスポンスは既定でヒューリスティックにキャッシュ可能なので、ブラウザーや中間キャッシュが保持し、修正後もキャッシュが消えるまで古い移転先へ送ることがあります。また301はHTTP/1.0以来のコードで、ユーザーエージェントは追従時にPOSTGETへ変えてよい仕様です。フォーム送信で元のメソッドが必要なら、308を使います。LocationヘッダーはURI参照(相対でも可)ですが、実務では絶対URLのほうが曖昧さを避けられます。

Googleが301を処理する方法(正規化とインデックス登録)

恒久的リダイレクトはGoogleが持つ最も強い正規化シグナルの1つです。Googlebotが301をたどると、インデックス処理は移転先を正規URLにすべきだというシグナルとしてリダイレクトを使います。Googleは両端を記録し、「URLをリダイレクトすると、旧URL(redirect source)と新URL(redirect target)の両方を追跡し、片方を正規URL、もう片方を正規URLの別名にする」と説明しています。

Evidence for this claim Google treats 301 and 308 as permanent redirects and uses a permanent redirect as a strong signal that the target should be canonical. Scope: Google Search redirect and canonicalization behavior; a redirect remains one signal among others. Confidence: high · Verified: Google: Redirects and Google Search

移転後もしばらく検索結果に旧URLが残ることがあるのはこのためです。Googleは旧URLを「別名」として保持しています。ドメイン移転では、“it’s very likely that Google will continue to occasionally show the old URLs in the results, even though the new URLs are already indexed. This is normal… the alternate names will fade away without you doing anything.” (翻訳)「新しいURLがすでにインデックスされていても、Googleが古いURLを検索結果に時々表示し続ける可能性は非常に高く、これは正常で、別名は何もしなくても消えていく」と説明しています。

リダイレクトは弱い正規化シグナルより上位です。Gary Illyesは、リダイレクトは「ページがhttpかhttpsか」よりはるかに高い重みを持つはずだと述べています。そのため、意図しない301がcanonicalタグやHTTPS優先設定を静かに上書きすることがあります(詳しくは正規化の記事を参照)。

このシグナルが保証することと、保証しないことを分けて考えましょう。301は正規化先を示す強いシグナルですが、保証ではありません。指定したURLがインデックスされること、順位を得ること、トラフィックが移ること、リンクや品質など他のシグナルが自動的にすべて移ることまでは約束しません。「正規URLの選択」と「インデックス・ランキング・トラフィックの結果」は別の問いであり、301が直接答えるのは前者だけです。

PageRank神話を正確に整理する

この点は最も誤解されているため、正確に説明します。

**Googleの正確な説明は「301などの恒久的リダイレクトでPageRankが失われることはない」**です。それだけです。「85%残る」でも「1ホップごとに10~15%失う」でもありません。損失はありません。

「1ホップごとに約15%減る」という説は、古い(2016年以前の)リダイレクト間のPageRank減衰の説明に由来し、Matt Cuttsの発言として広まりました。Googleは2016年ごろに公に方針を変え、30xリダイレクトでPageRankを希釈する処理をやめ、移転先に権威が渡るようにしたと報じられています。

逆方向にも注意が必要です。301が「リンク評価の90~99%を渡す」とは言わないでください。 Googleは割合を公表していません。「PageRankの損失がない」は方向を示す説明であり、割合ではありません。確認済みの数字として引用できるのは「損失がない」という文言だけです。

私自身の注意書きも加えます。4つのリンクの多いAhrefs記事から301を外し、「1年後もシグナルが残る」という主張を試しました。(1年後に301リダイレクトを削除してもよいか:テスト結果) リダイレクトを外すと参照ドメインは目に見えて減り、オーガニックトラフィックの結果は混在しました。1件は増え、1件は減り、2件はほぼ横ばいで、減少のように見えた1件は削除前に始まっていました。結論は「1年後も恒久リダイレクトが価値を渡すと断言するつもりはないが、Garyの説明はおおむね当てはまる」というものです。サンプルは小さいので慎重に見ますが、実務上は単純です。リダイレクトを削除しないでください。

3つの時計で見る時間

A 301 has three different clocks: server, index, and full signal consolidation. 出典: /technical-seo/http-status-codes/redirects/301-redirect/

© Patrick Stox LLC · CC BY 4.0 ·

「301はいつ効くのか」という問いは、どの時計を見るかで答えが変わります。

  • サーバーの時計:即時。 ルールを有効にした瞬間から、すべてのリクエストが301になり、利用者は新URLへ到達します。
  • インデックスの時計:数日から数週間。 Googleが旧URLを再クロールし、リダイレクトを確認し、移転先を処理する時間です。小~中規模サイトの大半は数週間、大規模サイトはさらに長くかかることがあり、移転中に検索での表示が一時的に変動するのは正常です。
  • シグナル統合の時計:通常少なくとも1年。 Googleは、可能な限り長く、通常は少なくとも1年間リダイレクトを維持すると、すべてのシグナルを新URLへ渡せると説明しています。利用者のためには永久保持も検討します。

実務上のルールは、リダイレクトを少なくとも1年間、できればURLの維持費がかからない限り永久に残すことです。

301の実装

できるだけサーバーに近い場所で行います。ほとんどのケースをカバーする4つの方法を紹介します。例なので、パスとホスト名は環境に合わせて変更し、Scriptsタブのコピー用例とテスト手順も確認してください。

編集前に既存の.htaccessまたはnginx設定をバックアップしてください。ルールの誤りで、リダイレクト対象のURLだけでなくサイト全体が停止する可能性があります。

Apache(.htaccess

単一URLをmod_aliasで設定する場合:

Redirect permanent "/old-page" "https://example.com/new-page"

パターンベースのルールをmod_rewriteで設定する場合:

RewriteEngine on
RewriteRule "^/service$" "/about/service" [R=301,L]

nginx

location = /service {
  return 301 https://example.com/about/service;
}

WordPress

WordPressには標準のリダイレクト管理機能がないため、追加で用意します。

  • Redirectionプラグイン(無料) — 最も一般的な方法で、UIから送信元と移転先を登録できます。
  • Yoast SEO Premium — URLスラッグを削除・変更したときに自動でリダイレクトを作成できます。無料版Yoastにはリダイレクト管理機能がない点に注意してください。
  • サーバー側.htaccessまたはnginxを直接編集できるなら、毎回PHPを実行するプラグインより高速です。

Cloudflare

Cloudflareを使っている場合は、リクエストがオリジンに届く前のエッジでリダイレクトできます。

  • Single Redirects — ダッシュボードで作る単発ルールです。
  • Bulk Redirects — 数千件の送信元→移転先をまとめたリダイレクトリストをアカウント全体に適用します。大規模移行で旧サーバーを廃止するときにも便利です。

アプリケーションコード(PHPの例)

header('HTTP/1.1 301 Moved Permanently');
header('Location: https://www.example.com/new-url');
exit();

「偽」リダイレクト — 誰も確認しない失敗モード

意外ですが、URLは200 OKを返しながらリダイレクトすることがあります。 私が書いた「リダイレクト11種類とSEOへの影響」 でも、どのステータスコードでもページ読み込み後にJavaScriptでリダイレクトが起き得ると説明しています。この「リダイレクト」は簡単なステータス確認には見えず、301の保証もありません。

Googleは方法を次の順序で評価しています。

  • サーバー側(301/308):最善。 技術的に可能なら常にこれを使います。
  • meta refresh:時間によって異なる。 Googleは即時meta refreshを恒久的、一方で遅延meta refresh(N秒後に発火)を一時的なものとして解釈します。したがってcontent="5;url=…"は301の代わりになりません。
  • JavaScript:最後の手段。 サーバー側やmeta refreshができない場合だけ使います。レンダリングに失敗するとGoogleが見ない可能性があります。
  • リンクだけの擬似リダイレクト:使わない。 新URLへのリンクだけでステータスコードもrefreshもないページは、Googleの言う「公式リダイレクトとして認識しない検索エンジンがある」方法です。

SEOを重視するなら、本物のサーバー301であり、ブラウザー内で遷移する200ではないことを確認してください。Scriptsタブのcurl手順でチェックできます。

301でよくある失敗

  • すべてをホームページへ送る。 Googleは、関連性のない1つのURL(ホームページなど)へ大量に送ると利用者を混乱させ、ソフト404と判断する可能性があると警告しています。関連する代替ページへ送り、複数ページを本当に統合した場合だけ統合後のページへまとめます。
  • 長いリダイレクトチェーン。 Googleは最大10ホップをたどりますが、最終移転先へ直接送り、できれば3以下、5未満にするよう勧めています。チェーンは利用者の遅延にもなります。新しいルールを追加したら、前のホップではなく最終URLへ更新します。
  • 301のつもりで302を使う。 302は旧URLを正規とするシグナルなので、恒久移転なのに302を使うと誤ったURLが登録されます。意図に合うコードを使ってください。
  • 早すぎる削除。 1年未満で外すと、旧URLに残る価値を取りこぼす可能性があります。少なくとも1年、できれば永久に維持します。
  • 広すぎるワイルドカード。 フォルダー全体のルールが無関係なURLを誤ったページへ送ることがあります。できるだけ旧→新を1対1で対応させます。
  • HTML以外の資産を忘れる。 画像やPDFにもリンクとトラフィックがあります。移転した資産は対応表に含め、JS/CSS/フォントを無差別にリダイレクトしないでください。
  • 旧ホストを早く停止する。 DNS、TLS証明書、旧サーバーを先に止めると、301ではなく接続エラーになります。リダイレクトを維持する期間は、旧ホストのDNS・証明書・ルールも生かしてください。

Bing

Bingも301を移転先にランキングを統合し、旧URLをインデックスから外す強いシグナルとして扱います。Bingの従来の案内は、Googleの約1年より短い数か月程度の最低期間を推奨し、サイト移行では301で十分でSite Moveツールが代わりになるわけではないとしています。両方の検索エンジンを対象にするなら、厳しいほうに合わせ、本物のサーバー301を少なくとも1年間維持します。

Evidence for this claim Google treats 301 and 308 as permanent redirects and uses a permanent redirect as a strong signal that the target should be canonical. Scope: Google Search redirect and canonicalization behavior; a redirect remains one signal among others. Confidence: high · Verified: Google: Redirects and Google Search

このコードの位置づけ

301はステータスコードの一員で、最も直接的には一時的な302と対になります。「移転が恒久的かどうか」が301対302の判断軸です。正規化とも近い関係ですが、301は移転用の強い正規化シグナルであり、両方を存続させる重複URLの統合にはrel="canonical"を使います。301はサイト移行の背骨でもあります。302/307(一時)、308(恒久)、404/410(消失)、5xx(エラー)を含む全体像は、このページが属するHTTPステータスコードのクラスターを参照してください。

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