ページ インデックス登録レポート(GSC)

Google Search Console のページ インデックス登録レポート(旧 Index Coverage)の仕組み、登録済みと未登録、Source列、全ステータス、Validate fix、レポート遅延を解説します。

初回公開:2026年6月23日 · 最終更新:2026年9月1日 · 上級者向け

ページ インデックス登録レポート(旧 Index Coverage、現在は Google Search Console の Indexing 配下の Pages)は、登録済みと未登録の URL 数を示し、未登録 URL を理由別にまとめます。個別ページには URL Inspection を使います。未登録は必ずしも問題ではなく、canonical・重複、noindex、robots、意図的404は正しい結果です。Source = Website に絞り、表を上から処理し、Validate fix で再クロールを依頼します。レポートには遅延があり、500ページ未満のサイトでは不要な場合があります。

要点 — ページ インデックス登録レポート(旧 Index Coverage、GSC の Indexing 配下の Pages)は、Google がプロパティで把握する全 URL を IndexedNot indexed に分け、未登録 URL を “Why pages aren’t indexed” 表で理由別にまとめる集計レポートです。個別ページは URL Inspection で確認します。重要なのは、インデックス未登録は必ずしも悪くないという点です。canonical/duplicate、noindex、robots、意図的な404は正しい結果になり得ます。Source = Website で修正可能な項目に絞り、優先順に並んだ表を上から処理し、Validate fix(通常は約2週間)で再クロールを依頼します。レポートには遅延があります。500ページ未満のサイトでは不要な場合があります。

この主張の根拠 The Page indexing report shows indexed and not-indexed pages known to Google and groups non-indexing by reason. 対象範囲: Current Page indexing report terminology and behavior. 信頼度: 高 · 検証日: Google Search Console: Page indexing report この主張の根拠 The Page indexing report is for site-wide patterns; URL Inspection provides the indexed and live-test details for an individual URL. 対象範囲: Current distinction between Page indexing and URL Inspection. 信頼度: 高 · 検証日: Google Search Console: URL Inspection tool

レポートの実体と旧名称

Google の簡潔な定義では、このレポートで “see which pages Google can find and index on your site, and learn about any indexing problems encountered.” を確認できます。(訳: Google が検出・インデックス登録できるページと、発生した問題を確認できます。) より正確には “shows the Google indexing status of all URLs that Google knows about in your property.” です。(訳: Google がプロパティで把握している全 URL のインデックス登録状況を表示します。) URL単位ではなく、プロパティ全体の集計です。

数年前から SEO に携わっているなら、旧称 Index Coverage report の方がなじみ深いでしょう。Google は2022年に Page indexing へ改称し、左側ナビでは Pages と表示します。古いガイドの Coverage も同じレポートです。改称は Google I/O 2022 のデモで最初に確認され、その年の後半に展開されました。さらに2021年1月のデータ品質更新で複数ステータスが再編されたため、古い画面例は現在と一致しないことがあります。

レポートの読み方

クリックを始める前に、概要画面の次の要素を理解しておきましょう。

Indexed と Not indexed。 グラフ上部の2つの合計です。Google は “complete and accurate from Google’s perspective, but small discrepancies can occur for various reasons” と注記しています。(訳: Google の観点では完全かつ正確ですが、さまざまな理由で小さな差異が生じる場合があります。) URL総数との完全一致は期待しないでください。“View data about indexed pages” では履歴と最大1 000件のサンプルを確認できます。

“Why pages aren’t indexed” 表。 レポートの中心です。Google が対応重要度の高い順に、“shows issues that prevented URLs from being indexed on your site” を並べます。(訳: サイトの URL がインデックス登録されなかった原因となる問題を表示します。) 上から開始してください。並び順自体が優先順位です。

Source 列 — 修正対象のフィルター。 問題の発生源は Google または Website です。Google は “The Source value in the table shows whether the source of the issue is Google or the website. In general, you can fix only issues where the source is listed as ‘Website’.” と説明しています。(訳: Source は問題の発生源が Google かウェブサイトかを示し、通常は Website の問題だけを修正できます。) Source = Website かつ検証状態が Failed または Not started の項目が実際の作業リストです。

“Improve page experience” 表。 “issues that didn’t prevent page indexing, but we recommend that you fix them.” を示す別表です。(訳: インデックス登録を妨げなかったものの、修正を推奨する問題です。) ブロッカーではなく警告です。

サイトマップ フィルター。 グラフ上部で All known pagesAll submitted pagesUnsubmitted pages only、または特定のサイトマップに絞れます。Google は “A URL is considered to be submitted by a sitemap even if it was also discovered through some other mechanism.” としています。(訳: 別経路でも検出されていても、サイトマップ経由で送信された URL と見なされます。) 検証時に特に便利です。

URL例には上限があります。 ステータスを開いたときのサンプルは “limited to 1,000 items, and isn’t guaranteed to show all URLs in a given status, even when less than 1,000 items.” です。(訳: 1 000件に制限され、総数が1 000件未満でも全 URL の表示は保証されません。) 完全なエクスポートではなくサンプルとして扱います。

10分しかない場合のトリアージ順。 インデックス登録したい URL 群を表すサイトマップに絞り、まず合計の予期しない減少や急増を確認します。次に Source = Website で対応可能な問題だけに絞ります。単発 URL より事業上重要なテンプレートや URL パターンを優先し、検証前に1 URL だけでなくパターン全体を修正します。

レポートと URL Inspection — 用途を分ける

最も実務的な違いです。Google は “This report isn’t used to investigate the index status of specific pages. To find the index status of a specific page, use the URL Inspection tool.” と明記しています。(訳: このレポートは個別ページの状態調査には使わず、特定ページには URL Inspection を使います。)

  • Page Indexing report = プロパティ全体の傾向を理由別に集計。
  • URL Inspection = 1つの URL のライブ状態と登録済み状態、Google が選んだ canonical、“Test live URL”。

ステータスが分かりにくいときは、サンプル URL を取り出して URL Inspection で調べます。2つのツールは併用するものです。

遅延に注意 — レポートは現状より遅れる

レポートはリアルタイム更新ではなく、各 URL を Google が最後にクロールした時点を反映します。Google は既知の問題があるページをクロールするたび、検証依頼の有無にかかわらず “updates your instance count whenever it crawls a page with known issues, whether or not you explicitly requested fix validation” と説明しています。(訳: 既知の問題があるページをクロールするたびに件数を更新します。) John Mueller もレポートの遅れを説明しています。古い数値に過剰反応しないでください。

URL Inspection の “Test live URL” は、現在その URL をクロール・インデックス登録できるかを確認しますが、重複 URL 群から Google がどの canonical を選ぶかは示しません。canonical 選択は登録済みデータに対する別の判断です。canonical/duplicate ステータスではライブテストではなく URL Inspection の登録済み結果を信頼し、それにも最新変更から遅延があり得ると考えてください。

次に確認する場所 — 全ステータスを分類

“Why pages aren’t indexed” 表が以降の案内図です。各ステータスには個別解説があります。原因グループごとに、修正するものと確認後そのままにするものへ分けます。

インデックス未登録 — Google の選択(修正不要の場合が多い)

  • Discovered – currently not indexed — URL は検出済みだが未クロール。単一ページの不具合より、クロール需要やサイト品質のシグナルであることが多い状態です。
  • Crawled – currently not indexed — クロール済みだが(まだ)登録しないと判断された状態。件数が多い場合はサイト全体の品質や重複を示すことがあります。

サイト側でブロック(意図的か確認)

  • Blocked by robots.txt — robots.txt が Google にクロールしないよう指示しています。
  • URL marked ‘noindex’ — インデックス登録時に noindex ディレクティブが見つかりました。

HTTP エラー(通常は修正対象)

  • Blocked due to unauthorized request (401) — Googlebot に認証を要求しました。
  • Blocked due to access forbidden (403) — クローラーにアクセスを許可しませんでした。
  • Blocked due to other 4xx issue — 他の名称付き状態に該当しない4xxです。
  • Server error (5xx) — リクエスト時に500系エラーを返しました。
  • Not found (404) — URL が404を返しました。

Canonical と重複(多くは正常。選択された canonical を確認)

  • Alternate page with proper canonical tag — インデックス登録済み canonical を正しく指しており、意図どおりです。
  • Duplicate without user-selected canonical — Google が重複としてまとめ、宣言がないため別ページを canonical に選びました。
  • Duplicate, Google chose different canonical than user — 宣言したものと異なる URL を Google が選びました。強いタグを足すのではなく、canonicalization シグナルを揃えます。

リダイレクト(正常なものと不具合)

  • Page with redirect — 非 canonical URL が別ページへ転送される正常な状態で、転送先が登録対象です。
  • Redirect error — 長すぎるチェーン、ループ、空または不正な転送先、最大長超過などの不具合で、修正対象です。

警告(登録済みだが要確認)

  • Indexed, though blocked by robots.txt — robots.txt でブロックしてもリンク経由で登録されました。Google は内容や noindex を読めません。
  • Page indexed without content — 登録されたものの、レンダリング問題などで意味のある内容を読めませんでした。

各ステータス名は Google の表示に合わせています。共通点は、canonical/duplicatenoindexrobots意図的な404がしばしば正しいことです。Google も “You should not expect all URLs on your site to be indexed, only the canonical pages.” と述べています。(訳: サイト上の全 URL ではなく canonical ページだけが登録されると考えるべきです。) 追うべきなのは HTTP エラー、リダイレクト エラー、予想外に多い crawled/discovered not indexed です。

修正と検証

実際の問題(Source = Website)を修正したら、Google に再確認を依頼します。

  1. まずサイト上の全該当箇所を修正します。
  2. 問題の詳細を開き、“Validate fix” をクリックします。
  3. 成功または失敗が出るまで再クリックしません

所要時間について Google は “Validation typically takes up to about two weeks, but in some cases can take much longer, so please be patient.” としています。(訳: 通常は約2週間以内ですが、さらに長くかかる場合もあります。) 状態は Not started → Started → Looking good → Passed、または Failed、Google が先に修正を確認した場合は N/A と進みます。検証を押さなくても修正は検出されますが、押すと結果を追跡できます。

高速化のコツ: 一部の URL に対して検証します。重要ページだけのサイトマップを送信し、そのサイトマップに絞って検証を依頼します。Google は “a validation request against a subset of your affected URLs can complete faster.” としています。(訳: 影響 URL の一部に対する検証はより早く完了する場合があります。)

減少、急増、「未登録が登録済みより多い」の診断

Google 自身も挙げ、私も最初に確認するパターンは次のとおりです。

  • エラー表示なしで登録済みページが減少。 新しい robots.txt、noindex、ログイン要件などで既存ページをブロックした可能性があります。対応する未登録状態の急増を探します。
  • 未登録が登録済みより多い。 大規模な robots.txt ブロック、または ?type=dress?color=green?sort=price など絞り込み・並べ替えパラメータによる重複が典型です。これはインデックスより faceted navigationcanonicalization の問題です。
  • 突然のエラー急増。 多数の URL にエラーを入れたテンプレート変更、またはブロック済み・noindex の URL を大量に含むサイトマップが原因になり得ます。

混同しないための要点

  • Indexed ≠ ranking。 Indexed は検索結果に表示される資格があるだけで、順位はクエリなど多くの要因で決まります。
  • 100% coverage は目標ではありません。 Google が期待するのは canonical ページの登録であり、健全なサイトにも意図的な未登録 URL があります。
  • Validate fix は即時再登録ではありません。 既知 URL の再クロールを予約し、約2週間を見込みます。
  • GSC データには限界があります。 例は1 000件までで、合計に小さな差があり、レポートも遅れます。私の調査 Anonymized Queries Make Up Nearly Half of GSC Traffic も Search Console が強力ながら不完全であることを示します。

Bing について一言

Bing に単一の Page Indexing 相当レポートはありません。最も近い集計ビューは Bing Webmaster Tools の Site Explorer で、サイトをフォルダー ツリーとして indexed、error、warning、excluded に分けます。個別 URL は Bing の URL Inspection を使います。

このページは Page Indexing report のハブで、個別ステータスの解説はその配下にあります。発見、クロール、レンダリング、インデックス登録、配信までの全体像は How Search Works cluster を参照してください。

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