GA4でAIトラフィックを計測する
GA4でAIトラフィックを計測する実務ガイド — ネイティブのAI Assistantチャネル、ソース正規表現を使うカスタムチャネルグループ、チャネル順序のルール、ランディングページとコンバージョンを分析するExplorations、プラットフォーム別のUTM挙動、Search Consoleとの結合を扱います。
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GA4でAIトラフィックを確認する方法は2つあります。2026年5月13日に追加されたネイティブのAI Assistantチャネルは自動ですが、参照元付きの訪問だけを対象にし、過去には遡りません。もう1つは、ソースの正規表現で自分で作るカスタムチャネルグループです。最初に一致したチャネルが採用されるため、AIチャネルはReferralより上に置く必要があります。そうしないとchatgpt.comのセッションはReferralに吸収されます。設定後はExplorationでSession source/mediumとLanding page、Key eventsを組み合わせ、AIツールがどのページに訪問を送り、コンバージョンするかを確認します。UTMの挙動はプラットフォーム別で、ChatGPTはutm_source=chatgpt.comを付けることが増えていますが、Perplexity、Gemini、Claudeは通常付けません。Search Consoleとの結合は手動のURL単位の作業です。AI訪問の35〜70%は参照元なしでDirectに入るため、ここで計測できるのは下限です。
GA4は、順序付きのカスタムチャネルルールでトラフィックを分類します。最初に一致したチャネルが採用されます。 Evidence for this claim GA4 lets editors create custom channel groups from ordered rules, and a session is assigned to the first matching channel. Scope: GA4 custom channel groups; availability and limits depend on the property and product configuration. Confidence: high · Verified: Google Analytics: Custom channel groups セッションの参照元とメディアは、訪問がどこから来たかを調べる基本フィールドです。 Evidence for this claim GA4 exposes session source and session medium as acquisition dimensions for analyzing where sessions originated. Scope: Observable acquisition metadata; traffic without a usable referrer or campaign tag can be unattributed or classified as direct. Confidence: high · Verified: Google Analytics: Traffic-source dimensions
要点 — GA4では、ChatGPTやPerplexityなどのAIツールからの訪問を、現在は2通りの方法で確認できます。2026年5月に追加された組み込みの AI Assistant チャネルと、自分で設定する カスタムチャネルグループ です。見落とされがちな注意点は、チャネルの順序が重要だということです。AIチャネルを Referral より上に置かないと、AI訪問が誤って集計されます。どれだけ設定しても、AIトラフィックの大きな部分は参照元なしで Direct に入るため、表示された数値は最低限の規模として扱ってください。
実際に構築するもの
ChatGPT、Perplexity、Gemini、Claudeの中でリンクをクリックすると、ブラウザーが訪問元をサイトに伝える場合もあれば、伝えない場合もあります。伝えられた場合、GA4はその訪問をAIトラフィックとして分類できます。この記事では、GA4にその分類を正しく行わせ、実際に使えるレポートを作る方法を説明します。
構成は2つです。
- ネイティブのAI Assistantチャネル。 Googleは2026年5月、このチャネルをGA4のDefault Channel Groupに追加しました。自動で動作するため設定は不要で、参照元付きで到着した認識済みAIツールからの訪問を拾います。
- カスタムチャネルグループ。 こちらは自分で構築します。より広い範囲を対象にでき、過去のデータも再分類できます。考え方は同じですが、定義を自分で管理できます。
最初の確認:AIトラフィックはすでに見えているか
何かを構築する前に、まず確認しましょう。GA4で Reports > Acquisition > Traffic acquisition を開き、Session default channel group の表示を見ます。AI Assistant という行があれば、そのプロパティではネイティブチャネルが有効です。それが出発点の数値になります。
誰もがつまずく1つのルール
カスタムチャネルグループを作ると、GA4はチャネルを 順番に確認し、最初に一致したところで止まります。chatgpt.com からの訪問は「紹介」と判定できるため、Referral チャネルがAIチャネルより上にあると、すべてのAI訪問が先にReferralへ取り込まれ、AIチャネルには届きません。エラーは表示されず、静かに誤集計されます。
修正方法:AIチャネルをReferralより上にドラッグします。 これが要点です。
AIの数値が小さく見える理由(バグではありません)
多くのAIツール、特にスマートフォンのアプリは、訪問者がどこから来たかを伝えません。その場合、GA4には訪問を分類する情報がないため、手入力でアドレスを開いた人と同じ Direct に入れます。調査では、このように消えるAI訪問の割合は 35〜70% とされています。
表示されるAIの数値は上限ではなく、下限 です。隠れた訪問を取り戻す設定はありません。これは設定ミスではなく、ウェブの仕組みによるものです。(そのトラフィックが隠れる詳しい理由は別テーマなので、この記事では実務的なGA4設定に集中します。)
正確なメニュー経路、正規表現、Explorationsのレシピ、プラットフォーム別のUTMの実態を知りたい場合は、Advanced タブに進んでください。
カスタムチャネルの定義には順序があるため、後から評価されるAI専用ルールより先に、広いルールがセッションを取り込むことがあります。 Evidence for this claim GA4 lets editors create custom channel groups from ordered rules, and a session is assigned to the first matching channel. Scope: GA4 custom channel groups; availability and limits depend on the property and product configuration. Confidence: high · Verified: Google Analytics: Custom channel groups 参照元とメディアの分析で扱えるのは、GA4に届いた獲得情報に限られます。 Evidence for this claim GA4 exposes session source and session medium as acquisition dimensions for analyzing where sessions originated. Scope: Observable acquisition metadata; traffic without a usable referrer or campaign tag can be unattributed or classified as direct. Confidence: high · Verified: Google Analytics: Traffic-source dimensions
要点 — 仕組みは2層です。GA4のネイティブ AI Assistant チャネル(Default Channel Group、2026年5月13日追加。自動・参照元のみ・過去には遡らない・認識済みソースの一覧はより狭い)と、自分で作る カスタムチャネルグループ(より広い範囲を対象にし、過去データにも使えるが、標準プロパティの2つのカスタムグループ枠の1つを消費)です。チャネル順序は動作を左右します。 GA4は定義に最初に一致したチャネルへトラフィックを割り当てるので、AIをReferralより上に置かないと、AIセッションは静かにReferralへ吸収されます。設定は第一歩にすぎません。成果は、Session source/medium × Landing page × key eventsを横断するFree Form Exploration と、どのレポートでも再利用できる AIセグメント にあります。UTMの挙動はプラットフォームによって異なり、ChatGPTは次第に
utm_source=chatgpt.comを付ける一方、Perplexity、Gemini、Claudeは通常付けません。Search Consoleとの統合は 手動のURL単位の結合(同じランディングページにおけるGSCの表示回数 × GA4のセッション)であり、ネイティブレポートではありません。GA4はAI OverviewsをOrganic Searchから分離できず、ここで計測できるのは参照元がある部分だけです。AI訪問の35〜70%は参照元なしでDirectに残ります。
2つの層と、それぞれが実際にカバーする範囲
2026年5月以降、GA4でAIトラフィックを見る方法は2つあります。それぞれが何をするのかを正確に区別しておきましょう。
第1層 — ネイティブのAI Assistantチャネル。 2026年5月13日、GoogleはGA4のDefault Channel GroupにAI Assistantチャネルを追加しました。Googleの説明は次のとおりです。“AI Assistants is the channel by which users arrive at your site from sources like
ChatGPT, Gemini, Deepseek, Copilot, or Grok.” (翻訳)「AI Assistantsとは、ChatGPT、Gemini、Deepseek、Copilot、Grokなどのソースからユーザーがサイトに到達する経路です。」仕組みとしては、セッションの参照元がGoogle内部の認識済みAI Assistant一覧に一致すると、GA4がメディアにai-assistant、キャンペーンに(ai-assistant)を割り当て、このチャネルへ送ります。押さえる点は3つです。自動(設定不要)、参照元のみ(参照元がなければ分類なし)、そして 過去には遡らない(ロールアウト後の訪問を分類し、過去のセッションは分類しない)。認識済みソースの一覧も完全には公開されていないため、変化するものとして扱ってください。
第2層 — 自分で作るカスタムチャネルグループ。 ここでは、より広いドメインを対象にし、ネイティブチャネルが取りこぼす過去データを再分類し、定義どおりに動くチャネルを作れます。標準プロパティでは 2つのカスタムチャネルグループ のうち1つを使います(GA4 360は5つ、定義済みグループは上限に含まれません)。各グループには最大50チャネルを設定できます。多くの担当者は、保守不要の基準値としてネイティブチャネルを使い、より全体像に近い確認にはカスタムグループを併用します。
どちらの層でもできないことが1つあります。Googleの AI Overviews / AI Mode からのクリックを、通常の青いリンクのOrganic Searchから分離することです。Googleのチャネル定義ではAI機能からのクリックもOrganic Searchに含まれ、参照元も通常のGoogleクリックと区別できません。そのため、正規表現でもカスタムチャネルでも取り出せません。これは前提条件として明示し、次へ進みましょう。詳しい理由は別テーマの記事で扱っています。
ダークトラフィックの下限を一度だけ確認する
設定を始める前に、期待値を合わせておきます。AI経由の訪問の大きな割合、調査では 35〜70%(Loamlyの446 405訪問のサンプルでは上限が70,6%)が、参照元なしで到着し、仕組み上Directに入ります。これはGA4が直せる検出失敗ではありません。Directは「信号がまったくない」ための分類なので、参照元を失ったAI訪問も、URLを直接入力した訪問と同じ場所に入ります。この記事で作る設定がそれらを復元することはありません。参照元ポリシー、noreferrer、アプリ内ブラウザー、コピー&ペーストといったダークトラフィックの仕組みは帰属の詳しい解説で扱っています。ここでは要点を一度示し、計測できるものへ進みます。
セッション単位と初回ユーザー単位 — 構築前に正しいフィールドを選ぶ
GA4はAIの参照元データを2つのスコープで提供します。ここを混同すると、レポートが実際に示す内容が静かに変わります。
- Session source / medium(セッション単位) — その訪問 の参照元とメディアを記録します。この記事のすべての設定手順で使うフィールドです。カスタムチャネルのSource-matches-regex条件、Step 4のExploration、Step 5のランディングページレポートがこれを使います。「この訪問はAIツールから来たか」という、この記事が答えようとしている問いに対応します。
- First user source / medium(ユーザー単位) — ユーザーが初めて訪問したときの参照元とメディアを記録し、その後別チャネルで何度戻ってきても変わりません。GA4の User acquisition レポートはこのスコープで、Traffic acquisition はセッション単位のスコープで作られます。
ここで重要なのは、AIチャネルをTraffic acquisitionではなく User acquisition レポートに入れると、別の質問をしていることです。「この期間にAIから来た訪問はいくつか」ではなく、「ユーザーのうち、最初にAI経由で獲得された人は何人か」を尋ねることになります。最初はオーガニック検索から来て、後からChatGPT経由で戻ったユーザーは、セッション単位の表示ではAIトラフィック、ユーザー単位の表示ではOrganic Searchになります。どちらも間違いではありません。違う問いに答えているだけで、片方の意味で引用しながらもう片方を指すと、レポートの読者を誤解させます。
この記事で作るすべてのレポート — Step 4のExploration、Step 5のランディングページレポート、Step 6のコンバージョン比較 — は、「AIはどの訪問を送り、どのページに到達させたか」というセッション単位の問いに合わせ、意図的にセッション単位で作ります。ユーザー単位の答え(「ユーザーが初めて接触した経路はAIだったか」)も必要なら、First user source / medium を使って、明確にラベル付けした別のExplorationを作ってください。2つを1つの表に混ぜてはいけません。 Googleのトラフィックソース次元のドキュメントでは、source/mediumに限らず、獲得ディメンション全体のスコープの違いを説明しています。
Step 1 — ネイティブチャネルがすでに有効か確認する
Reports > Acquisition > Traffic acquisition を開き、主ディメンションを Session default channel group に切り替えて、AI Assistant の行を探します。表示されていれば、プロパティでネイティブ分類が動いています。広い範囲への提供は2026年6月初旬までに進みました(正確な「広い提供」の日は二次情報に基づきます。Googleは分類ロジックを5月13日付けにしましたが、提供開始日を別に示していません)。まだ行がなければ、順次提供中なのかもしれません。
Step 2 — カスタムチャネルグループを構築する
Admin > Data display > Channel groups > Create new channel group を開きます。(GA4は管理画面の構成を定期的に変更するため、経路が移動していたらAdmin内で「Channel groups」を検索してください。スクリーンショットを含め、手順を頼る前に実際の画面で確認します。)
- 一目で分かるよう、グループ名を 「AI + Default」 などにします。
- Add new channel を選び、名前を
AIにします。 - 条件を Source → matches regex にし、ドメインを限定したアンカー付きパターンを貼り付けます(Scriptsタブを参照。二次的なまとめで見かける「文字列に
aiが含まれるか」という広すぎるパターンは使わないでください。mail.comやwikipedia.orgを誤検知します)。 AIチャネルをReferralより上にドラッグします。 ここが重要な手順です。- 保存します。
さらに細かく設定するなら、Campaign ID、Campaign name、Default channel group、Manual ad content、Medium、Source、Source platformも一致フィールドとして使えます。念のため、utm_sourceにchatgptを含むという第2条件を加えると、ChatGPT Searchが自動付与するタグも拾えます(詳しくは後述)。
Step 3 — チャネル順序を正しくする(静かな失敗モード)
これは設定全体で最も重要な文です。Googleのドキュメントからそのまま引用します。“Traffic is included in the first channel whose definition it matches given the current order of channels in the group.” (翻訳)「トラフィックは、グループ内の現在のチャネル順で、定義に最初に一致したチャネルに含まれます。」AIトラフィックに当てはめて読み直してください。chatgpt.comからのセッションは正当な Referral に一致します。したがってReferralがAIチャネルより上にあると、AIセッションはすべて先にReferralに取得され、AIチャネルには届きません。
エラーも警告も、UI上の赤い印も出ません。レポートはAIトラフィックがゼロ(またはほぼゼロ)と静かに表示され、AIチャネルは何もしないままです。正しい正規表現を延々と調べることになります。**AIをReferralより上にドラッグして保存し、確認してください。**カスタムグループのTraffic acquisitionレポートで、AI行にセッションが出れば成功です。
Step 4 — 多くのガイドが省く部分:Explorationを作る
チャネルはラベルです。AIトラフィックがどれだけ来たかは分かりますが、どのページに来たか、コンバージョンしたかは分かりません。関係者が本当に知りたいのはその部分で、Exploration にあります。
Explore > Blank (Free Form) を開き、次のように設定します。
- ディメンション: Session source / medium、Landing page + query string、必要なら Session default channel group(または自分のカスタムグループ)を追加します。Landing pageを行に、Session source/mediumを第2行または列にドラッグします。
- 指標: Sessions、Engagement rate、そして最も重要な Key events(コンバージョン)を追加します。eコマースやKey eventsに金額を設定しているならRevenueも加えます。
- AIソースに絞り込みまたはセグメントを適用: フィルター(Session source/mediumがAIドメインに
matches regex)も使えますが、次の手順で再利用できる セグメント を作る方が有効です。そうすればこの表示をこのレポートだけでなく、どのレポートにも適用できます。
これで、AIツールがどのランディングページに訪問を送り、訪問者がどれだけ関与し、何にコンバージョンしたかという実務的な問いに答える表ができます。
AIセグメントを一度作り、どこでも再利用する
ExplorationのSegmentsパネルで + > Build a new segment > Session segment を選びます。条件は、AIパターンに対する Session source / medium matches regex です。ChatGPT Searchのタグ付きトラフィックも含めるなら、utm_sourceにchatgptを含むOR条件を加えます。名前を AI Sources にすると、次のことができます。
- Organic Search、Paid、Referralのセグメントと並べて、どのExplorationにも追加できます。
- 同じ表の中で、AIのエンゲージメント率とコンバージョン率を他チャネルと比較できます。他人のブログ記事にあるコンバージョン統計を引用するより、はるかに説得力があります。
セグメントは、1つのレポートやチャネルグループ枠に縛られないため、チャネルより柔軟です。両方を作りましょう。すぐ確認するレポートにはチャネルを、分析にはセグメントを使います。
Step 5 — AIソース別ランディングページレポート(最も実務的)
この記事から1つだけレポートを作るなら、これにしてください。Landing pageを行に置き、AI Sourcesセグメントを適用し、指標にSessionsとKey eventsを設定します。AIツールが実際に人を送っているページのランキングが得られます。これは、AIの回答でどのコンテンツが引用・検索取得に勝っているかを推測する、実用的な代理指標です。
出力を使って、AIトラフィックが集中するページの種類を強化します。Ahrefsが自社データでこの分析を行ったところ、AI検索トラフィックの80%はホームページ、製品ページ、無料ツールに 向かいました。ブログ記事ではなかったのです。このレポートが示すのは、まさにこうした洞察です。推測ではなく、どこへ投資すべきか(無料ツールを増やす、製品ページを強化する)を判断できます。集中先はサイトごとに異なりますが、レポートの種類は同じです。
Step 6 — AIトラフィックのコンバージョンと収益をレポートする
セッション数は見栄えのする数字で、予算を動かすのはコンバージョンです。AI Sourcesセグメントを標準のKey event/コンバージョンレポートに適用するか、Sessions、Key events、(利用していれば)Revenueを指標にしたExplorationで、AI・Organic・Paidを比較します。関係者に響くのは量ではなくコンバージョン率です。AIトラフィックはセッションの小さな割合でも、コンバージョンでは大きく上回ることがあり、「AIはセッションの1%だが、オーガニックのN倍でコンバージョンする」という表が議論全体を変えます。(23倍やLoamlyの10,21%対2,46%という具体的なコンバージョン上乗せの数字は帰属を扱う姉妹記事のものです。ここでは自分のレポートから数字を取得し、他記事の数値を引用しないでください。)
Step 7 — UTMタグ付け:プラットフォームごとに異なり、「AIはすべてを削除する」わけではない
よく見かける「AIプラットフォームはUTMをすべて削除するから、タグ付けは無意味」という一括りの主張は、どちらの意味でも誤りです。2026年の実態は次のとおりです。
- ChatGPTは独自の
utm_source=chatgpt.comを次第に付けるようになっています。 特にChatGPT Searchからの一部の外部リンクが該当します。AIプラットフォームが帰属を容易にする珍しい例なので、チャネルまたはセグメントのutm_source条件で拾う価値があります。(Search Engine RoundtableはOpenAIがこの挙動を拡大していると報じました。調査時にはページが403を返しましたが、複数の二次情報が方向性を裏付けています。) - Perplexity、Gemini、Claudeは、引用リンクにUTMを追加または保持することが通常ありません。 どのベンダーも外部リンクの挙動を文書化していないため、これは公式ドキュメントではなく独立テストの結果です。すべてについて「テストで分かったこと」と表現するのが正直です。
- 自分が管理していないリンクには、どれも役立ちません。 AIツールがサイトを引用するとき、使うのは見つけた正規URLであり、使ってほしいタグ付きURLではありません。引用の帰属をUTMタグで強制することはできません。
UTMタグが今も役立つのは、自分で掲載する外部コンテンツ(ニュースレター、シンジケーション、別サイトに公開する引用誘導用コンテンツなど)に置くリンクです。URLを自分で管理し、遷移先のプラットフォームがタグを削除しない場合に限ってタグ付けできます。効果は限定的ですが、実在します。ただし、引用の帰属問題を解決できるとは考えないでください。構造上、解決できないからです。
Step 8 — AI機能の文脈を得るためSearch Consoleと組み合わせる
GoogleのGen AIパフォーマンス レポート(2026年6月3日)は、“AI Overviews, AI Mode, and generative AI features in Discover” (翻訳)「AI Overviews、AI Mode、Discoverの生成AI機能」における掲載を示します。ただし 表示回数だけ で、クリック数、CTR、掲載順位はありません。したがって、GSCからもGA4からも「AI Overviewのクリック」を取得することはできません。
実務上の回避策は 手動のURL単位の結合 です。手動であることを最初に明言しておきます。
- Search Console > Performance で、AI機能の検索での見え方の種類に絞り、表示されたページ(表示回数)をエクスポートします。
- GA4でStep 5のランディングページレポートを開き、同じURLについてセッション数とKey eventsを取得します。
- 2つのエクスポートをランディングページのURLで結合します。GA4はAI機能からのクリックを分離できないため、チャネルで結合してはいけません。
出力からは、AI機能に表示されるURL(GSCの表示回数)と、その同じURLがGA4でどう動くか(セッション、コンバージョン)が分かります。GA4とGSCを Admin > Product links > Search Console links で連携していれば、一部はGA4のSearch Consoleレポートにも表示されます。ただしAI機能の部分は手動結合が必要です。どちらの製品もセッションを「AI Overviewから来た」とタグ付けしないためです。これはボタンではなく、ワークフローだと考えてください。
同じ方法で Bing Webmaster ToolsのAI Performanceレポート(2026年2月のパブリックプレビュー)とも照合します。ここでは引用数と、Copilotがサイトを見つけるために使ったグラウンディングクエリを確認できます。Copilotの参照元挙動は一定せず、Copilotウェブ版が断続的に参照元を渡す一方、Windowsアプリは渡しません。そのためGA4の正規表現はCopilotを必ず過少計測します。Bingの引用数を照合値にしてください。
ここで解決できないこと
正直な限界を確認してから、次へ引き継ぎます。
- 35〜70%のダークトラフィックの下限は、上記の設定では変わりません。 参照元がある部分はうまく計測できますが、参照元のない部分はDirectに残ります。
- AI Overviews / AI Modeは分離できません。 Google自身のチャネル定義によりOrganic Searchに統合されています。
- 長期レポートでは、参照元だけでなく保持期間にも制約があります。 GA4のイベントレベルのデータ保持(Admin > Data settings > Data retention)は初期値が2か月で、最長でも14か月です。イベント単位のデータを使うExplorationは、AIとは無関係にその期間より前へ遡れません。プロパティの開始日ももう1つの厳しい境界です。プロパティが存在する前、または収集を開始する前のAIトラフィックはレポートできません。さらに、同意シグナルがGA4のレポート閾値を下回る状況では、AIトラフィックのような少数セグメントの行が、ゼロとして表示されずモデル化または抑制されることがあります。行がないことを「AIトラフィックがない」と読まず、「レポート閾値未満、または保持期間外」と読んでください。
- チャネルグループの編集は過去の日付のレポートの見え方も変えます。 カスタムグループは現在のルールをクエリ時に適用するため、名前変更、並べ替え、ルール追加により、すでに収集したセッションの分類が次回のレポートで変わることがあります。四半期途中の正規表現変更は前月比のAI比較を静かにずらします。グループを編集したら日付を記録してください。後述する正規表現の変更履歴と同じ習慣です。
- Step 6のコンバージョン比較はセッション単位の集計であり、マルチタッチの帰属クレジットではありません。 この記事のExploration手法はSessionsとKey eventsを直接数えます。GA4の別のAttribution reportsは、(初期設定ではデータドリブンの)選択した帰属モデルを適用し、複数接点の経路ではAIに別のクレジット割合を割り当てることがあります。AIのマルチタッチのクレジットが必要なら、Step 4〜6のExplorationではなくAttributionから取得してください。
「なぜ暗いのか」「Directという基準値にどう対処するか」を詳しく知りたい場合は、AIトラフィックの帰属の深掘りを参照してください。GA4が5層の計測アプローチの中でどこに位置付くかは、計測とレポートのハブで説明しています。この記事は設定を扱い、戦略はそれらの記事が扱います。
AI要約
Advanced版の要点をまとめます。
- 2つの層。 ネイティブの AI Assistant チャネル(Default Channel Group、2026年5月13日追加。自動・参照元のみ・過去には遡らない・ソース一覧は狭く、未公開)と、自分で作るカスタムチャネルグループ(広い範囲を対象にし、過去データにも使える。標準プロパティの2枠の1つを消費し、360は5枠)。
- 最初の確認: Reports > Acquisition > Traffic acquisitionで、Session default channel groupを開き、「AI Assistant」行を探します。
- 構築: Admin > Data display > Channel groupsで新しいグループを作り、チャネル名を
AIにします。AIドメインに対する Source matches regex(アンカー付きで、「aiを含む任意の文字列」ではない)を設定します。 - 動作を左右するルール — チャネル順序。 GA4はトラフィックを最初に一致したチャネルへ割り当てるため、AIを Referralより上 に置かないと、AIセッションはエラーなしでReferralに吸収されます。
- 設定は第一歩。 成果はFree Form Exploration のSession source/medium × Landing page × Key events と、Organic/Paidと横並び比較できる再利用可能な AIセグメント です。
- 最も実務的なレポート: AIソース別ランディングページ(引用・検索取得に勝つページの代理指標)。コンバージョン/収益レポートでは、AIを小さなセッション比率から高コンバージョンの流入として見直せます。
- UTMはプラットフォーム別です: ChatGPTは次第に
utm_source=chatgpt.comを付けますが、Perplexity/Gemini/Claudeは通常付けません。管理していないリンクにはどれもタグを付けられません。 - GSCとの結合は手動のURL結合です。 GSCのAI機能表示回数 × 同じランディングページのGA4セッションで結合します。GA4はAI OverviewsをOrganic Searchから分離できません。
- スコープが重要です。 Session source/medium(セッション単位、「この訪問はAIから来たか」)でレポートを作り、First user source/medium(ユーザー単位、「このユーザーの初回接触はAIだったか」)とは分けます。答える問いが違います。
- 厳しい下限: AI訪問の35〜70%は参照元なしで到着し、Directに残ります。ここで計測できるのは参照元がある部分だけです。
- その他の制約: イベントデータの保持(2〜14か月)とプロパティ開始日がExplorationの参照可能期間を決めます。同意ベースの閾値処理は少数AIセグメントの行を抑制することがあります。カスタムチャネルグループを編集すると次回の読み出しで過去セッションを再分類できるため、変更日を記録してください。また、セッション単位のコンバージョン比較は、GA4のモデルベースのAttribution reportsと同じ数値ではありません。
公式ドキュメント
GA4の設定とAI機能データの読み取りに使う一次資料です。
Google Analytics
- Analyticsの新機能 — AI Assistantチャネル — 2026年5月13日にAI AssistantをDefault Channel Groupへ追加した告知。
- Default Channel Groupの定義 — AI Assistantsチャネルと、Directチャネルの「信号なし」の定義を含む、チャネルごとの公式ルール表。
- カスタムチャネルグループの作成・編集・適用 — チャネル、条件、最初に一致した順序のルール、プロパティ上限(標準2、360は5)の仕組み。
- Explorationsでデータを分析する — Exploreワークスペース、Free Form方式、ディメンション、指標、セグメント。
- トラフィックソースのディメンション、手動タグ、自動タグ — この記事のレポート構築で扱う、セッション単位と初回ユーザー(ユーザー単位)の違い。
- データ保持 — Explorationが遡れる範囲を制約するイベントレベルの保持期間(2〜14か月)。
- 帰属を始める — この記事のExplorationが行うセッション単位の集計とは異なる、GA4のモデルベースの帰属レポート。
Google Search(GSC結合用)
- Gen AIパフォーマンスレポート(2026年6月3日)— AI Overviews、AI Mode、生成AIのDiscover掲載を表示回数だけで示します。
- AI機能とウェブサイト — GoogleのAI機能がコンテンツを表示する仕組み。
Bing/Microsoft
- Bing Webmaster ToolsのAI Performanceを公開プレビュー — 引用総数、引用ページの平均数、Copilotがサイトを見つけるために使ったグラウンディングクエリ。
ソースからの引用
GA4でAIトラフィックを設定する際に関係する、記録に基づく発言です。各リンクは、ページが対応している場合、引用箇所へ直接移動します。
Google — ネイティブのAI Assistantチャネル
- “You can now identify how users are discovering your site through chatbots like ChatGPT, Gemini, and Claude via a new AI Assistant channel in your Default Channel Group reports.” (翻訳)「新しいAI Assistantチャネルを使えば、Default Channel Groupレポートで、ChatGPT、Gemini、Claudeなどのチャットボットを通じてユーザーがサイトを見つけている方法を確認できます。」 — GA4「What’s new」、2026年5月13日。 引用箇所へ移動
Google — AI Assistantsチャネルの定義
- “AI Assistants is the channel by which users arrive at your site from sources like ChatGPT, Gemini, Deepseek, Copilot, or Grok.” (翻訳)「AI Assistantsとは、ChatGPT、Gemini、Deepseek、Copilot、Grokなどのソースからユーザーがサイトに到達する経路です。」 — GA4 Default Channel Groupの定義。 定義を読む
Google — Directチャネル(参照元のないAIがここに入る理由)
- “Direct is the channel by which users arrive at your site/app via a saved link or by entering your URL.” (翻訳)「Directとは、保存したリンクから、またはURLを入力してユーザーがサイト/アプリに到達する経路です。」そのルールは、参照元が
(direct)で、メディアが(not set)または(none)であることを要求します。つまり、信号がまったくありません。 — GA4 Default Channel Groupの定義。 定義を読む
Google — チャネル順序のルール(設定を左右する一文)
- “Traffic is included in the first channel whose definition it matches given the current order of channels in the group.” (翻訳)「トラフィックは、グループ内の現在のチャネル順で、定義に最初に一致したチャネルに含まれます。」 — GA4カスタムチャネルグループのドキュメント。このためAIチャネルはReferralより上に置く必要があります。 ドキュメントを読む
Google — Search ConsoleのGen AIレポート(表示回数のみ)
- 2026年6月のGen AIパフォーマンスレポートは、“AI Overviews, AI Mode, and generative AI features in Discover” (翻訳)「AI Overviews、AI Mode、Discoverの生成AI機能」を対象にします。表示回数のみで、クリック、CTR、掲載順位はありません。 — Google Search Centralブログ。 告知を読む
Patrick Stox(Ahrefs)— AIトラフィックの多くがDirectに入る理由
- “Websites have control over what info they send. They can send the full path, just the origin, or nothing — it’s up to them. We report whatever referrer we’re told to report. If they don’t send us one, then it would go in the ‘Direct’ bucket.” (翻訳)「ウェブサイトは送信する情報を管理できます。完全なパスだけ、オリジンだけ、または何も送らないことができ、それはサイト次第です。私たちは伝えられた参照元をそのまま報告します。参照元が送られなければ、『Direct』の分類に入ります。」 — AIアシスタントがウェブ分析を壊していることについての筆者の記事。 記事を読む
#:~:text= による移動が確実でない場合はページ自体へリンクしています。GoogleはドキュメントとAdmin UIを予告なく更新するため、正確な現在の文言は実際のページで確認してください。「2026年6月初旬の広い提供」という節目は二次情報に基づきます。Googleが日付を示したのは分類ロジックの5月13日であり、広い提供の開始日は別に示していません。 どのAIトラフィック設定が必要ですか?
現在の状態から、次に行う設定へ進んでください。
SOP:GA4プロパティでAIトラフィック計測を設定する
1つのプロパティ(またはクライアントごとに同じ手順)へ、再現可能な形で設定する手順です。初回は約20分を見積もってください。
- 基準値を確認する。 Reports > Acquisition > Traffic acquisition → 主ディメンションを Session default channel group にする → AI Assistant 行の有無と現在のセッション数を記録します。
- カスタムチャネルグループを作る。 Admin > Data display > Channel groups > Create new channel group。名前を 「AI + Default」 にします。
- AIチャネルを追加する。 Add new channel → 名前を
AI→ 条件を Source matches regex → Scriptsタブのアンカー付きAIドメインパターンを貼ります。必要なら Manual term/utm_sourcecontainschatgptのOR条件を加え、ChatGPT Searchのタグを拾います。 - 順序を設定する。
AIチャネルをReferralより上にドラッグして保存します。 - 順序が効いたことを確認する。 新しいグループを対象にしたTraffic acquisitionレポートを開き、AI行にセッションが出る(ゼロではない)ことを確認します。AIリファラルがあるのにゼロなら、まず順序、次に正規表現を再確認します。
- 再利用できるAIセグメントを作る。 Explore > Blank > Segments > + > Session segment → Session source / medium matches regex(同じパターン)→ 名前を AI Sources にします。
- ランディングページのExplorationを作る。 Free Form → 行:Landing page + query string → 指標:Sessions、Engagement rate、Key events → AI Sourcesセグメントを適用して保存します。
- コンバージョン比較を加える。 Explorationを複製し、AI Sourcesと並べてOrganic SearchとPaidのセグメントを加えます。Key eventsとコンバージョン率を横並びで比較します。これが関係者向けの表示です。
- GSCとの照合を設定する。 Admin > Product links > Search Console links(まだなら連携)を開きます。毎月、GSCのAI機能表示ページをエクスポートし、同じURLのGA4ランディングページのセッション/コンバージョンと手動で結合します。
- 下限を明記する。 共有するレポートには、AIトラフィックの35〜70%は参照元がなくここでは見えないため、表示値は最低値だという注意書きを1行入れます。
定期メンテナンス(四半期ごと): 新しく目立つAIプラットフォームに対して正規表現を再確認し、GA4のAdmin経路が移動していないことを確認し、チャネルグループの編集後もチャネル順序が維持されていることを再検証します。
してはいけないこと
GA4のAI計測を誤解させる、繰り返し起きる間違いです。それぞれ、なぜ誤りなのかと、代わりに何をするかを示します。
1. 「GA4は2026年5月の更新以降、AIトラフィックをすべて自動計測する」と考える。 なぜ誤りか: ネイティブのAI Assistantチャネルが拾うのは、認識済みの参照元付きで到着したセッションだけです。35〜70%のダークトラフィックの下限は更新後もまったく変わらず、認識済み参照元の一覧も狭く、完全には公開されていません。 代わりに: ネイティブチャネルは「下限のさらに下限」と扱い、実際の診断値としてDirectの基準値を見ます。「自分たちのAIトラフィック」と注意書きなしにAI Assistantの数値を報告しないでください。
2. AIチャネルをReferralより下に置く。
なぜ誤りか: GA4は最初に一致したチャネルで止まります。chatgpt.comは正当なReferralなので、Referralより下のAIチャネルは何も拾いません。しかもエラーは出ないため、正規表現が壊れていると思ってしまいます。
代わりに: AIをReferralより上にドラッグし、AI行にセッションが出てからレポートを信頼します。
3. 「aiという文字列を含む任意の文字列」のような広すぎる正規表現を使う。
なぜ誤りか: 任意の部分文字列aiに一致するパターンは、mail.com、wikipedia.org、retail.comなど多数のドメインを誤検知し、非AIトラフィックをAIの数値に混ぜます。
代わりに: アンカー付きでドメインを限定した選択肢(chatgpt\.com|perplexity\.ai|…)を使います。Scriptsタブを参照し、クライアントへ渡す前にGA4の実際のUIで確認します。
4. チャネルグループを作っただけで完了とする。 なぜ誤りか: チャネルは分析を伴わないラベルです。AIトラフィックがどれだけ来たかは分かりますが、どのページに来たか、コンバージョンしたかという意思決定に必要な問いには答えません。 代わりに: ランディングページのExplorationとコンバージョン比較を作ります。設定は第一歩で、終点ではありません。
5. 「AIプラットフォームはUTMをすべて削除するので、タグ付けは無意味」と考える。
なぜ誤りか: プラットフォームによって異なります。ChatGPTはutm_source=chatgpt.comを次第に付け、Perplexity、Gemini、Claudeは通常UTMを追加しません。また、自分が管理していないリンクにはどの挙動も関係しません。AIが引用するのはタグ付きURLではなく正規URLだからです。
代わりに: utm_sourceにchatgptを含む条件を加えてタグ付きトラフィックを拾い、自分が管理する外部リンクだけにタグを付けます。
6. GA4で「AI Overviewsからのトラフィック」に絞れると期待する。 なぜ誤りか: Google自身のチャネル定義により、AI OverviewとAI ModeのクリックはOrganic Searchに統合されています。参照元は通常のGoogleクリックと区別できないため、正規表現でもカスタムチャネルでも分離できません。 代わりに: この境界を受け入れ、ランディングページURLをキーにしたGSC表示回数 × GA4セッションの手動結合で、AI機能の文脈を一部だけ得ます。
GA4 AIトラフィック設定チェックリスト
AI計測が設定され、実際にレポートされていることを確認します。
- Traffic acquisition(Session default channel group)でネイティブの AI Assistant 行を確認し、基準値を記録した。
-
AIチャネル(Source matches regex)を持つカスタムチャネルグループを作成した。 - 正規表現はアンカー付きでドメインを限定しており、「
aiを含む任意の文字列」でmail.com/wikipedia.orgを誤検知するパターンではない。 - チャネル順序で
AIチャネルがReferralより上にある。 - 順序を直した後、AI行にセッションが出る(ゼロではない)ことを確認した。
- 任意:ChatGPT Searchが自動付与するタグを拾うため、
utm_sourcecontainschatgpt条件を加えた。 - チャネルだけでなく、再利用できる AI Sourcesセグメントを作った。
- AIソース別ランディングページExploration(Landing page + Session source/medium × Sessions + Key events)を作った。
- コンバージョン比較(AI対Organic対Paid、Key events + コンバージョン率)を作った。
- GSC(Admin > Product links)を連携し、ランディングページURLをキーにしたAI機能表示回数 × GA4セッションの手動結合を用意した。
- Copilotについて、GA4の正規表現が過少計測するBing Webmaster Tools AI Performanceの引用数を照合した。
- 共有レポートに35〜70%のダークトラフィックの下限という注意書きを入れた。
- AI Overviews(Organicに統合)を分離できるとは主張していない。
GA4 AIトラフィックのチートシート
2つの層
| 層 | 内容 | 対象範囲 | 過去への適用 | コスト |
|---|---|---|---|---|
| ネイティブ AI Assistantチャネル | 自動のDefault Channel Group項目(2026年5月13日) | 認識済みAI参照元のみ | 不可 | 無料/設定不要 |
| カスタムチャネルグループ | 自分で構築(Source matches regex) | 指定したドメイン | 可能(履歴を再分類) | 標準2枠の1つ |
メニュー経路(実際の画面で確認 — GA4 Adminは変わります)
| 作業 | 経路 |
|---|---|
| ネイティブチャネルを確認 | Reports > Acquisition > Traffic acquisition > Session default channel group |
| カスタムグループを構築 | Admin > Data display > Channel groups > Create new channel group |
| Explorationを構築 | Explore > Blank (Free Form) |
| Search Consoleを連携 | Admin > Product links > Search Console links |
設定を壊すルール
- GA4は各セッションを最初に一致したチャネルへ割り当てる → AIはReferralより上に置く必要があります。そうしないとAIセッションは静かにReferralへ吸収されます。
プラットフォーム別のUTM挙動
| プラットフォーム | UTMを付けるか |
|---|---|
| ChatGPT(特にChatGPT Search) | utm_source=chatgpt.comを付けることが多い |
| Perplexity | 通常は付けない |
| Gemini | 通常は付けない |
| Claude | 通常は付けない |
| 管理していないリンクへのいずれかのツール | 無関係 — 正規URLを引用する |
すぐ使える事実
- カスタムチャネルグループ:標準プロパティは2つ、GA4 360は5つ、各グループは50チャネルまで。
- GSC Gen AIレポートは表示回数のみ(クリック/CTR/順位なし)。
- AI Overviews/AI ModeはOrganic Searchに統合され、GA4で分離できない。
- ダークトラフィックの下限:AI訪問の**35〜70%**は参照元なしでDirectに入る。
正規表現(アンカー付きで、広げすぎない)
AIチャネルの条件は Source matches regex です。二次的なまとめで広まっている「aiという文字列を含む任意の文字列」という緩いパターンは使わないでください。mail.com、wikipedia.org、retail.comなどを誤検知します。ドットをエスケープし、ドメインと選択肢を明示してアンカーを付けます。
最小限で信号の強いパターン(実際にトラフィックを送るプラットフォーム):
(chatgpt\.com|chat\.openai\.com|perplexity\.ai|claude\.ai|gemini\.google\.com)より広い範囲(増えてきたらロングテールを追加):
chatgpt\.com|chat\.openai\.com|perplexity\.ai|claude\.ai|gemini\.google\.com|copilot\.microsoft\.com|deepseek\.com|grok\.com|x\.ai|meta\.ai|chat\.mistral\.ai|you\.com|phind\.com|poe\.com|pi\.aiまず、自分のReferralsレポートでパターンを必ず確認します。Reports > Acquisition > Traffic acquisitionを開き、Session sourceを第2ディメンションに追加し、実際のデータにどのAIホスト名が出ているかを確認してからリストを固定してください。次に、GA4の実際のチャネルグループUIでもパターンが機能することを確認します。フィールドが使う正規表現の種類や大文字・小文字の扱いは、想定外になることがあります。
保存前のテストケース。 このリストは2026年7月18日時点のものです。AIプラットフォームは頻繁に登場・改名するため、静的なリストをいつまでも信頼せず、自分のReferralsレポートから再作成してください。
| テスト文字列 | 一致させるか | 理由 |
|---|---|---|
chatgpt.com | はい | パターン内のアンカー付きドメイン |
chat.openai.com | はい | パターン内のアンカー付きドメイン |
perplexity.ai | はい | パターン内のアンカー付きドメイン |
mail.com | いいえ | 「ai」が部分文字列にすぎない — 広すぎる正規表現が誤検知する例 |
wikipedia.org | いいえ | 同じ部分文字列の罠 |
retail.com | いいえ | 同じ部分文字列の罠 |
notarealai.example.com | いいえ | アンカーしたドメインではない、似たサブドメイン |
保存する前に、各行をGA4のチャネルグループUI(または同じ種類の正規表現テスター)で実行します。読み通すだけなら通るパターンでも、いずれかの行に失敗すれば実トラフィックを誤分類します。
変更履歴を残す。 パターンにドメインを追加・削除・再アンカーするたびに、日付と変更内容をチャネルグループのドキュメントの横に記録します。新しいAIプラットフォームが登場し、統合や改名も起きます。日付付きの履歴があれば、「AIトラフィックが減った」のか、「改名したドメインに一致しなくなった」のかを、数か月後に自分や後任者が区別できます。チャネルグループを編集するときは、Advancedレンズの「ここで解決できないこと」が求めるのと同じ習慣を守ります。
AIクリックが実際に送った参照元を見る — Chrome DevTools Console
帰属の問題は通常、参照元の問題です。AIツールから実際にクリックしてサイトへ移動し、DevTools > Consoleを開いて、次を実行します。
// What referrer did this navigation carry?
console.log("referrer:", document.referrer || "(empty — no referrer sent)");
// Any UTM tags on the landing URL? (catches ChatGPT's utm_source=chatgpt.com)
console.log(
"utm params:",
Object.fromEntries(new URLSearchParams(location.search).entries())
);空のdocument.referrerは、ダークトラフィックの小さな実例です。どのチャネルグループを作っても、その訪問はDirectに入ります。値が入ったutm_source(多くの場合chatgpt.com)は、utm_sourceのチャネル条件で拾えるケースです。
どのページでも参照元とUTMを確認するブックマークレット
これをブックマークのURL欄に入れます。AIツールから到着した後にクリックすれば、DevToolsを開かずに概要を確認できます。
javascript:(function(){var r=document.referrer||"(empty)";var u=location.search||"(none)";alert("Referrer:\n"+r+"\n\nQuery/UTMs:\n"+u);})();GA4エクスポートからAI参照元のホスト名を抽出する(シェル)
Traffic acquisitionレポートをエクスポートするかGA4 Data APIへ問い合わせると、AIプラットフォームらしい参照元ホスト名を取り出せます。推測ではなくデータから正規表現を作るための方法です。
# sources.csv: one Session source per line (from a GA4 export)
grep -Ei 'chatgpt|openai|perplexity|claude|gemini|copilot|deepseek|grok|meta\.ai|mistral|you\.com|phind|poe|pi\.ai' sources.csv \
| sort -u重複を除いたリストを上の選択肢パターンへ戻します。そうすれば、正規表現は実データに存在するホスト名だけに、ドットを一つずつエスケープして一致します。
AIトラフィックを計測するツール
- GA4 — Reports > Acquisition > Traffic acquisition — ネイティブの AI Assistant チャネルの基準値と、カスタムチャネルグループの表示。
- GA4 — Explore(Explorations) — ランディングページ × AIソースやコンバージョンのクロス集計を作るFree Formレポート。実際の分析はここで行います。
- GA4 — Admin > Channel groups — カスタムAIチャネルを構築・並べ替えます(Referralより上のルールに注意)。
- Google Search Console — Performance(Gen AIレポート) — AI Overviews/AI Mode/Discoverの表示回数をGA4のランディングページと結合します(表示回数のみ)。
- Bing Webmaster Tools — AI Performanceレポート — Copilotの引用とグラウンディングクエリ。GA4の正規表現が過少計測するCopilotトラフィックとの照合に使います。
- Ahrefs Web Analytics — GA4のチャネルモデルに依存しない第2の見方が必要なら、独自のAIチャネルを持つ専用の代替手段です。根底にあるダークトラフィックの制約は、どの分析ツールにもあります。
- Chrome DevTools Console — 実際のAIクリックで
document.referrerとランディングURLのUTMを確認します(Scriptsを参照)。
レポート公開前にAIソースの分類を検証する
実行するテスト: 各カスタムチャネルルールに一致するタグ付きテストリンク、または管理した参照元のテスト用データを使い、GA4で結果のsource/mediumとチャネルを確認します。期待結果: 認識済みAIソースが意図したカスタムチャネルに入り、関係のないReferralやOrganicのセッションを取り込まないこと。失敗の解釈: 正規表現が広すぎる、狭すぎる、またはチャネルルールの順序が間違っています。監視期間: GA4がテストイベントを処理した後。ロールバック条件: 既知の非AIソースを大量に別分類する場合。
レポート合計が一致することを検証する
実行するテスト: カスタムAIチャネルのレポートと、同じsource/medium定義でフィルターしたExplorationを比較し、元のソースをサンプル確認します。期待結果: 定義した同じ参照元付きセッションが両方に現れ、差があればスコープ、日付、処理状況で説明できること。失敗の解釈: フィルター、帰属設定、チャネル定義が一致していません。監視期間: 選択したレポート期間の処理後。ロールバック条件: 新しいレポートを照合できない、または既存のチャネルの履歴文脈を失わせる場合。
役立つリソース
関連する筆者の記事
- AIトラフィックを追跡・分析する方法 — AIトラフィック計測、チャネルグループ、レポート手順を説明するAhrefsのガイド。
- AIアシスタントはウェブ分析を壊し、その将来を損なっている — 多くのAIトラフィックがDirectに入る理由を示す、プラットフォーム別の参照元テスト。
- GoogleはAI Modeからのクリックを追跡できないようにした(部分的に修正) — 筆者が報告した
noreferrerの挙動と、Google自身のAIをGA4で分離できない理由。 - AhrefsのAI検索トラフィックの80%はホームページ、製品ページ、無料ツールへ — この記事で作るAIソース別ランディングページの洞察を実例で示します。
筆者の講演
- How Search Works(SlideShare)— クロール、レンダリング、インデックス、ランキングを説明し、AI検索の計測がどこに位置付くかを示す講演資料です。(筆者の定型的な注意書き:“This is my understanding of systems… not going to be 100% complete or accurate.” (翻訳)「これはシステムについての私の理解であり、100%完全または正確とは限りません。」)
公式資料
業界の資料
- Google AnalyticsがAI AssistantをDefault Channel Groupに追加(Search Engine Journal)— 2026年5月13日の提供を報じています。
- GA4でAIトラフィックを追跡する方法(Orbit Media、Andy Crestodina)— チャネルグループの実務的な設定ガイド。
- GA4でAIトラフィックを追跡:手順ガイド(Two Octobers)— チャネルグループ設定を順に説明します。
- GA4でAIとLLMチャットボットのトラフィックを追跡する方法(Tripledart)— もう1つの設定資料。
- Google Analytics 4のAIトラフィック(Analytics Mania)— Explorationとコンバージョンに進む前までのチャネルグループ設定。
- AIトラフィックの帰属危機(Loamly)— 70,6%の参照元なしという446 405訪問の調査。
- r/GoogleAnalytics — チャネルグループとExplorationsのコミュニティによるデバッグ。
引用する価値のある統計
- AI訪問の35〜70%は参照元なしで到着し、Directに入ります。 これはGA4のどの設定も直面する厳しい下限です。上限の70,6%はLoamlyの446 405訪問サンプルに基づきます。 出典
- **AhrefsのAI検索トラフィックの80%**はホームページ、製品ページ、無料ツールに向かいました。AIソース別ランディングページレポートが示す、行動可能なページ種類の集中の実例です。 出典
- ネイティブAI Assistantチャネルは2026年5月13日に追加されました。 GA4のDefault Channel Groupに追加された、自動・参照元ベース・過去には遡らないチャネルです。 出典
- カスタムチャネルグループの上限: 標準GA4プロパティは2つ、GA4 360は5つ、各グループは最大50チャネルです。AIチャネルを作るときに使う枠です。 出典
- GSCのGen AIレポートは表示回数のみ(クリック、CTR、掲載順位なし)です。そのためGA4との結合はネイティブレポートではなく、手動のURL単位の結合になります。 出典
テスト:GA4でAIトラフィックを確認する
GA4でAIトラフィックを見えるようにするための5問です。各問で答えを選び、最後に確認してください。
変更履歴
2026年8月11日に更新。
編集概要と記録された変更の詳細。変更の詳細
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変更の詳細な注記は現在英語でのみ提供されています。
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変更の詳細な注記は現在英語でのみ提供されています。
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変更の詳細な注記は現在英語でのみ提供されています。
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2026年7月18日に更新。
編集概要と記録された変更の詳細。変更の詳細
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変更の詳細な注記は現在英語でのみ提供されています。
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変更の詳細な注記は現在英語でのみ提供されています。
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